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Chance favors the prepared minds.

アラブの大富豪

   

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ちょっと前に読了してました。レビュー遅。。

出版社/著者からの内容紹介
原油高を背景に、世界中のマーケットを席巻しているオイル・マネー。しかし、その担い手たちの肖像はベールに包まれている。情報開示義務のない同族企業を 舞台に、イスラム圏独特の商慣行と人脈を駆使する彼らは、秘密裏に資産を膨らませ続けているからだ。欧米企業を買いあさるサウジのアルワリード王子、ハコ モノ行政で大成功したドバイのムハンマド首長、空前のカネ余りが続くアブダビやカタル、クウェイトの政府など、「アラブの大富豪」たちの素顔に迫る。

現在のアラブ社会、それを実現させる大富豪たち。
実際はよくわかっていなかったので・・・。
それらをざーっと頭に置くには最適の新書でした。
目次はこんなカンジです。

第一章 サウジアラビア王家と御用商人たち
第二章 世界一多忙なドバイのCEO
第三章 王族投資家アルワリード王子
第四章 踊る湾岸マネー -アブダビ、カタル、クウェイト
第五章 ムハンマドの末裔、ヨルダン・ハシミテ王家
第六章 アラブの政商

個人的には第二章、第三、第四章を興味深く読みました。
ドバイはUAE(アラブ首長国連邦)の加盟国なわけですが、その他原油生産国とはあり方が非常に異なっているようです。
その様はまさしくドバイ株式会社、といえるもの。投資運用会社のようにお金をガンガン運用し、また国内にはバブリーにリゾート建設しまくっていますw

あとサウジが豊かなことは了解していましたが、ドバイも参加しているUAEのアブダビ、カタル、クウェイトも超豊かなんですな。
UAEの歳入の8割はアブダビの石油が担っているということで、書籍によるとドバイは気軽な次男坊、という趣らしいです。
神の水、その名はオイルなり。。。

・・・かつての東京新聞エイプリル・フール記事じゃないですけど、東京湾で石油でないかなぁw

第三章にある、アルワリード王子はサウジの王族で超有名な投資家。
その投資哲学自体は専門の書籍に当たるべきかと思いますが、本書には簡潔にエッセンスが書かれていたのでそれだけメモ。

アルワリード王子の投資哲学

・自分の投資が、その会社が持っている本当の価値をよみがえらせるものであること
・現代はブランドが付加価値を作り出す時代であること
・そのような付加価値を生み出す企業を探すこと

要約すると、

かつて業界のトップブランドであったが、なんらかの経営ミスで苦境に陥り株価が最低水準にある企業で、その企業の求めに応じて出資すれば再びトップブランドに返り咲き昔の企業価値を取り戻すことの出来る企業を愚直なまでに探し、投資を行う。

ということのようです。逆張りですねぇ。。

アラブに関するちょっとしたネタとしてもおススメですし、また今後アラブ世界について真剣に考えていく入り口としては、ナイスチョイス!かと。

 - 書評のようなもの