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ヤクザと日本―近代の無頼

   

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突破者、で有名な、宮崎学さんの近代ヤクザ史。
陰に陽に、時代のなかで存在していたヤクザという存在を、幾多の文献から出来る限りフェアに再構築しています。

目次
序章 ヤクザ観の相克

第一章 ヤクザの源流

第二章 近代ヤクザの成立

第三章 親方・子方関係とヤクザ

第四章 ヤクザと芸能の世界

第五章 ヤクザと近代国家

第六章 義理と人情、顔と腹

第七章 山口組概略史

あとがき

近世にはじまるヤクザの起源。
そのあり方との相違点から、近代が生み出したヤクザの評価を行っていこうという試みは、新規性があるかといえば違うかもしれません。しかし新書という媒体には似つかわしくないほど骨太な理論研究の成果が本書には思いっきり盛り込まれており、その試みは成功していると思います。ヤクザ史学(?)としてはまさしく教科書ともいうべき書籍かと。こういったものとあわせて、日本の高度成長の歴史を語らないと片手落ちですね。とにかくいろいろ学べます。

ただ、なんというかやっぱり序盤~中盤の展開が濃厚すぎて、読み進めるのが正直ツライ部分が。
途中で読了を断念する人もいそうだなぁ、と。でも最後第7章に入ると俄然楽しくなりますので、少しガマンですw
そして 口直しというわけではないですが、あとがきに書かれたエピソードはさわやかなもの。
なので第7章までいければ、後は読了まですぐですwがんばって読み進める価値はあります。

そして読後はまた違った見方で、この日本を捉えられるようになっていると思います。

 - 書評のようなもの