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Chance favors the prepared minds.

格好悪い、ということ

   

ニュースリリースから少し時間がたっていますが・・・。
はてな
近藤さんが、活動の拠点を京都にする(創業された土地ですから、戻すというのが正しいのかな?)決断をされたそうです。
その判断を受けて、web進化論・web時代を行くの著者ではてな取締役、梅田望夫さんがブログにて下記の通りかかれていました。

近藤が帰国することになって、シリコンバレーも寂しくなる。

でも、このたびの大きな決心をした近藤に僕が言ったのは、「格好悪いけど正しい判断ができるのは、えらいことだよ」

ということだった。

※これ以降やや長文です。また状況によって編集するかもしれませんがご了承を。

その判断を僕も尊敬します。
何かを始めて1年というのは、いろんなことがわかってしまうのに十分な時間だと思いますので。

「1年で変化を決断するって、はやすぎるんじゃないの?」と思う方も勿論いると思うんです。
もうちょっと粘ってみたら?と。

ただ“今動く”ことが逆に遅いくらいの感覚で近藤さんはおられると思います。
勝手な推測ですけれど、逆にやれる範囲で、粘り過ぎるくらい粘られたんではないかと。

はてなが京都に戻る? ふふふ予定通りやAdd Star

こちらの方の言うように、予定通りという解釈をすることももちろんできますね。
ただ少なくとも近藤さんは梅田さんと引用したようなやりとりを交わしている。
やりきれなかったという意味での悔恨はやはりあるのではないかと推測します。

でも“今”をみつめてこのままじゃダメ、という判断が出ている場合、“希望”が一番の敵。
続けていくための確固たる方策が見えないのに、ヤツは出てくる。それを信じたい(あたりまえですよね、誰もが間違いなんて認めたくない)心。。
甘やかな雰囲気をともなって強烈に魅力があるけれど、そいつは確固たる敵なんです。

希望は惰性へとつながり、取り返しのつかない事態を迎えてしまう。
んで最後は逃げることになる。人生から?そうですね。要はすべてから。

それは、駄目なんだよ。

日本は恥の文化だとか。
格好をつける、面子を保つというコトに対してかなり気にしてしまう自分がいるので、それもうなずけるところが多いですね。
本音を隠して、恥をかかないように振舞いたくなる。

ただ僕が起業し、これまで様々な人に賞賛され、励まされ、叱られ、蔑まれ、そして思いのままにdisられるという経験をしつつも、同時にあたりまえですが、なにかを裏切っていたり、なにかに見切りをつけたり、なにかを情報操作して植えつけたりしているわけです。そんな中で、「恥」ってなんだ?と。そんなこと意識する資格なんてあるの?と。

そして感じているのは、恥も面子も成果も時間がたてばどこか記憶の片隅へ、ちょっとした残り香はあるにせよいってしまうというある意味で酷薄な事実です。かつて価値があると思ったもので、今手元にあったり、ココロに残しているものって、どれだけありますか?
驚くほど少なくないですか?思い出すことさえ出来ないというカンジで。それが普通。そうでなければ逆に生きていくことがムツカシイ。
もちろん消化しきって、「血と肉になりました!」という考え方もあると思いますが。

だから、今恥ずかしいかどうかなんて、そんなにたいした問題じゃないと思うんです。
・・・いや、たいした問題かw けれど、たいした問題じゃないと思って動くんですね。
捨てたくなくても捨てるんです。

どんなに愛しかったものも、今手にしているもの以外は捨ててきた。
捨てといて、ほったらかしにしてきて格好つけてどうするの?
いいって、別に捨てたってほったらかしたって「悪」じゃないんだから。
ただ自分自身が“きれい”じゃないってことだけしっかり認識しておくこと。
ちゃんと受け止めないと。なかったことにしてたら同じ事を繰り返すんだよ。
同じことで哀しませるんだよ。同じことで殺すんだって。

捨てた結果は、当然責任者(企業なら創業者/代表)が引き受けるものです。
恥のかきっぷりが大きければ大きいほど、関係各所、取締役や従業員に大きなバイアスがかかる。
そして心配ごかしに、まわりもゆさぶりをかけてきたりする。

「大丈夫かい?大変だったね?そのままそこにいても大丈夫?君なら何処にいっても通用すると思うけどなぁ?え、そんなことない?いやいや何言ってるの。いやね、自分のとこでもあなたのようなスキルを持つ人は本当に欲しいのよ。どうかな?考えておいてくれないか・・・?」

それはしょうがない。それでゆれ、決断をするならば尊重しなくてはならない。
生存ということを考えた、“今”の切実な(そしてもしかしたら致命的に浅はかかもしれない)決断ですから。

はてなでも昨年、創業6年にしてはじめて退職者を出したとのこと。
ベンチャーでその離職率の低さは、本当にスゴイことです。
でも同時にそんなはてなで、従業員に今後の決断を迫る経営判断だったということですよね。京都への帰還は。
(直接的な原因かどうかはわからないので、あくまで推論です)

それを受け止めて経営陣は動いていく。
言い訳をせず、動く。いやちょっとくらいどこかでしてもいいと思うけどw、動く。
そういうものなんだろうと。

「へんな会社」と「出るクギを打つ」社会の話

個人的に、こちらのご意見が的確というか、腑に落ちるというか。
僕自身のあり方としても、再確認できたシンプルなエントリです。そうだよね、と。

創業者の、その本当の意味での報酬がお金とか名誉などとはまた違うところにあると信じるから、見つめなおすことができたんでしょう。
僕はそういうの、スキです。格好悪くて格好いいです。

京都から面白いことみせつけてやってください。
別に面識があるわけでもなんでもないですが、イチサービス利用者としても、ヘッポコとはいえ起業家としても、近藤さんの今後、はてなの今後をココロから楽しみにしています。そして僕もがんばります。常に何をやっていきたいか、を意識して。

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