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Chance favors the prepared minds.

プロ野球の一流たち

   

本日読了しました。

内容紹介
山崎武司打撃開眼の理由とは? 新井貴浩はアニキを超えられるか? 松坂大輔永遠の課題とは? 中西太が語る打者育成術、野村克也の配球術──。人気著者が探る日本プロ野球の真髄!

著者の二宮清純さんを新宿駅で見かけたことがあります。
背が高い人なんですよね。すごいスピードで歩いていってしまいましたがw

本書は4章にわかれていて、どの章も非常に興味深い論考になっています。

第1章では、中西太さん(往年の名スラッガー)が、現役・コーチ時代を通して確立した打撃理論について語っているところが印象的。
なんとも明確で、わかりやすいんですね。
やはり名選手というのは、はっきりした方法論というものを身につけているんだな、と痛感しました。

どの業界でもそうだと思いますが、“プロ”と呼ばれる世界で結果を出している人の「明確さ」には驚きます。
曖昧さが多ければ多いほど、結果はやはりでにくいということですね。
中西さん以外の方も、野村さんや大野さんなど、積み上げた理論の精緻さとわかりやすさはスゴイものです。
なんというか努力の量と質が違うとカンジますね。

第2章は清原選手についてが興味深いです。
異論もあるかと思いますが、右打者のインコースについてはとんでもなく駆け引きがあるんだなぁと。。

第3章にでてくる、メジャーに蔓延していたステロイドの後遺症については背筋が寒くなりますね。
強くなりすぎた筋肉に、腱・じん帯がついていけない・・・なのでボロボロになる。
先日亡くなったケン・カミニティの述懐は沁みてきますよ。。
お客さんが求めていることに応えようという思いもあったんでしょうしね。

第3章と第4章は、著者の今書きたいことだったのかなと思います。
それぞれ有用な提言になっており、至極真っ当です。

地方の独立リーグの展開はあまりニュースになりませんが、読んだところ地域に根ざしながら発展していっている模様。
野球はお金がかかるスポーツですから、こういった全体の底上げが大切かなぁと思います。
その世界にも、かつての名選手が野球というものをしっかりと見つめ、指導者やフロントとしてがんばっている。
もう少し光をあてていってほしいなぁと感じました。

全体は様々なコラムを再構成しているものだと思いますので、1章・2章と3章・4章はまたテイストが違っています。
ですが著者の端正な叙述はそのあたりの違和感を感じさせません。
野球がお好きな方、スポーツビジネスを考える方。おすすめです。

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