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チーム・バチスタの栄光

      2008/10/29

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)

映画化で話題の本作、文庫を妻が調達してきましたので、順番を待ってw昨日読了しました。
以下、軽くレビューなど。

※特にネタバレはありませんが、気になる方は読まれないほうがいいかと。

本作は著者のデビュー作で、第4回このミス大賞受賞
現役の医師が書く医療ミステリー。

拡張性心筋症を外科手術によって改善するバチスタ手術。
その日本における泰斗、桐生医師。術死リスクも高いこの方法に果敢に挑み、驚異的な成果を収めていく。
いつしかそれは、「チーム・バチスタの奇跡」と呼ばれるように・・・・。

そんなチーム・バチスタにおいて、不可解な術死が連続で発生。
オペにミスはないはず・・・。しかしなぜ心臓は再鼓動することがないのか。
医局の窓際講師、田口は病院長にその調査を依頼され、動き始める。

関係者をヒアリングし、桐生の執刀を監査。しかしそれでもなお原因不明の術死が発生。
犯人は誰なのか。そしてどうやって?

困り果てた田口のもとに、超のつく変わり者、厚生労働省大臣官房秘書課付技官、白鳥圭輔が現れる・・・

謎を解く探偵役は白鳥という奇怪なお役人なわけですが、その助手役になる田口の存在が、非常に印象的。
当然ミステリにおける助手役というこのポジションは、ワトソン以来伝統的に狂言回しとしての役割があるわけです。
ですがいたずらに個性的にするのではなく、またおバカな典型的狂言回しにさせるのでもなく、もっと本質のところで主要キャラクターになりうる、深みのある造型を行っていると思います。
この点は本当に手放しですばらしい。語り部が魅力なしだと読む気おきませんもんねw

終盤、続編に期待させるところもニヤリとさせますし、またさわやかな読後感も本作のいいところ。
公開されている映画はわかりませんがw、書籍のほうはミステリ好きならば途中からとまらなくなる要素に満ち溢れております。
おススメです!

 - 書評のようなもの