- 2009-12-05 (土) 15:11
- 書評のようなもの
買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界
内容紹介
お客の本当に買いたいものは
脳に聞け!
・タバコの箱の警告文は逆効果?
・セクシーな広告は意味がない?
・ブランドは神?
のべ2000人以上を対象とした大規模な脳波測定プロジェクトによって、本当に効果のある広告とそうでない広告、人の心をつかむブランドと凡庸なブランドの違いがわかってきた。ニューロマーケティングは、見たもの・触れたものが脳にもたらす効果を測定することによって、消費者自身も知らない好みや心の動きを明らかにするのだ(ミニ・クーパーを見ると人の顔だと感じる!)。
また、神話的なサブリミナル広告、映画やゲームに商品を登場させるプロダクト・プレイスメント、セクシー俳優を起用した広告などの効果についても、最終的な結論を出すにいたっている。
はたして、広告宣伝の海ともいえる現代社会のなかで、わたしたちは本当は何を感じ、何を忘却しているのか。売り手にとっても買い手にとっても興味深い最新のマーケティングの世界を、ブランディングの若きグルが案内する画期的ビジネス書。
ニューロマーケティング、というとマーケター以外は少し聞きなれないかもしれないが、fMRI(Mr.BRAINで有名になりましたね)を利用した、脳の反応を精査して実際の消費行動がいかに行われているかを検証、マーケティングに役立てようというもの。
本書は読み物としての面白さを重視して、実験における詳細なデータの列挙は極力少なくしているように見受けられる。なのでそこのとこをどう据えるか、という点は考えなくてはいけないが、吸い上げられた結果の多くは非常に興味深い。
科学とマーケティングはこれからどんどん融合していく。本書によって、思った以上に人間は、「自分の脳内で把握していることを、ストレートに述べたりしない(できない?)」ということがよーくわかる。口頭や記述式アンケートの精度について疑問がでてくるだろう。結局、あわせ技でノイズを減らす手法になっていかざるを得ないのでは。一例として、クリスチャン・ディオールの大ヒット商品、「ジャドール」も、その成果は公表されていないがニューロマーケティングを行い徹底的に消費者の「脳における」好みを研究、科学的にヒットを作り出したらしい。
こういったものは消費者として逃れようもないが・・・、一応知識として、現在は企業(政治家とか、個人もかな)の”プロモーション”が、我々のより深いところまで届いている・届かせようとしているんだということをしっかり認識しておきたい。
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