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「インド式」インテリジェンス-教育・ビジネス・政治を輝かせる多彩性の力

      2009/11/26

「インド式」インテリジェンス-教育・ビジネス・政治を輝かせる多彩性の力 (祥伝社新書141)

内容(「BOOK」データベースより)
11億の人口を持ち、22の言語を話し、さまざまな宗教と民族で構成されている国・インド。近年、インド式計算法やソフトウエアの優れたエンジニアを輩出する国として知られるようになった。もともと、ゼロも十進法もこの国から生まれた。彼らは小さい時から徹底して九九や2行詩を暗記させられる。語学も最低 3カ国語は暗記させられ、そのまま覚えることの重要性を身につける。日本人は「人と同じ」であるかどうかを気にするが、インドでは「人と違う」ことが重んじられるのだ。インド人の特徴のひとつに「多彩性」があげられるが、いま日本人に求められるのがこれなのだ、と著者はいう。キヤノンの外国人社員第1号だった著者によるユニークな社会文化論。

著者の須田・アルナ・ローラさんには、10年位前に展示会で1度お会いしたことがある。ちょうどキャノンをスピンアウトされて、サオラ株式会社を起業し Keepointというソフトウェアを出展されていた。

そのとき僕は某ベンチャー企業で働いていて、同じく開発したシステムを出展していた。偶然となりのブースだったので、展示会スタート時にシミュレーションがてらプレゼンを聞いていただいたり、聞かせていただいたりした。

当時は(いや、今もですけど)社会人としては恥ずかしいくらいに未熟極まりない自分に対しても、ユーモアを交えつつにこやかに対応してくださったことを覚えている。理知的なまなざしが印象的だった。もちろん先方は僕のことなど覚えていらっしゃらないと思うけどもw(あ、でも本書に出てくるようなインド式記憶法なら、少しは記憶してくれているかも?なんてね)

本書は少しインド贔屓が強いような気がするが、多様性の権化である彼の国のありようを豊富な経験談とともに学ぶことができる。わが国は伝統的に同質性が強いので、結構な驚きが発見できると思う。インドの人たちと仕事をする機会がある人は、相互理解にきっと役に立つと思う。おすすめ。

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