newzy.jp

Chance favors the prepared minds.

メジャーの投球術-日本野球は、もう超えたか

   

先日読了しました。

内容紹介
松坂は、なぜ「100球制限」を受けたのか?

「PAP」(ピッチャーズ・アビューズ・ポイント=投手酷使度)という、新しいメジャーの常識を知っていますか?

その名の通り、「投手がどれだけ酷使されているか」を測るシステム。
これによると、2007シーズンのランキング第1位は、松坂大輔である。

メジャーは極端な「データ主義」の文化。それは、日本人もあきれるほど細かく、多様だ。

与えられたデータによらず、我流を通して失敗した者は、当然のことながら、責任を負わなくてはならない。
とはいえ、データばかりに頼っていては、ライバルと差がつかない。メジャーは、日本野球以上に苛烈な競争社会でもある。
ここで、もうひとつの文化、「個人主義」が頭をもたげてくる。

競争を勝ち抜いてきた投手たちは、基本的に「変人たち」といえるだろう。

球種や投法の創造から、奥の手にいたるまで、彼らは命がけで生存するための個性を磨いた。
データ主義と個人主義――この一見して相反する2つの価値観がせめぎあうところに、メジャーリーグ・ベースボールの真の奥深さがある。

データ主義なんだけど個人が大切というオモローな国のオモローなスポーツ。
メジャーリーグ・ベースボール。

本書は先日紹介した、角さんの「日本の魔球がメジャーを制す」以上に、ピッチングというものを見つめた書籍です。
以下、目次引用。

目次

プロローグ
二匹目の“斎藤隆”を探せ

第1章 「メジャーは大雑把」か?
1点を取りに行く限り、1点しか取れない
城島捕手の考える投球術
見せ球をメジャーではなんと表現するか?
メジャーにもあったハイレベルなサイン交換
試合を操るマウンド調節
ストライクゾーンは、リーグによっても違う
マウンドが高いと、投手はケガをする?

第2章 「100球制限」に根拠はあるのか?
松坂は投げすぎ?
投げ込んで鍛える日本人
「100球制限」神話の誕生
「PAP」投手の酷使度を測定
「中4日」よりも「中3日」のほうがよい?
ブレーブス出身投手が長持ちする理由

第3章 松坂とジャイロボール騒動の真実
こうして誤解された
ジャイロボール習得へ挑戦したメジャー投手

第4章 究極の球種を求めて
メジャーのファーストボールは、3種類
速いだけが速球じゃない
変化球は50種もある?
「若い投手にスライダーを投げさせるな」
チェンジアップで、キャリア一変?

第5章 亜流。不正投球を操る投手たち
GAMESMANSHIP 勝つための駆け引き
「誰だって使っている」
報復行為は、チームへの忠誠心?
リーグ公認の不正投手がいた!
不正投球で、314勝! 殿堂入りも!

このなかでいうと、やはり 不正投球について記述された第5章が興味深かったですw
松ヤニつけたり、やすりでボールにキズつけたり、スピット(唾)をつけたり・・・・。
結構いまでもフツーに行われているようでw、なんだか見つからなければいいみたい。
不自然に変化するボールはひととおりアヤシイですよw

ちなみに松坂、黒田、福留、福盛など、想像以上の巨額契約がバブルだバブルだ、と言われています。
しかしそれについては誤解であるとのこと。
今メジャー・リーグはホントに儲かっていてw、そこから選手に対する還元率をみると昔よりかなり少ないようです。

選手たちもそれはわかっていて、アメリカン・フットボールのように収益の50%以上はもらうべきだという考え方とのこと。
メジャーは2007年度で41%を超えたくらい(1992年は50%を超えていた)なので、まだまだ騰がる余地があるみたい。
サブプライムはじけても、モーゲージやばくても、景気がいいなぁw

本書もやはり、メジャー・リーグをより楽しむためのものです。
興味のない方はスルー、興味のある方は知識としてもっておきたいカンジですね。

 - 書評のようなもの